バレンタインデーが「女性から愛の告白」は日本だけ


オー・ヘンリーショートストーリーセレクション〈4〉賢者の贈り物 (オー・ヘンリーショートストーリーセレクション 4)


皆様、こんにちは。
地に足が着いた働くミリオネアで、華僑富豪から教わった論語と風水研究が趣味のマダム・ホーの一番弟子のフィフィです。

明日はバレンタインデーですね。

クリスマスと同じようにバレンタインデーも西洋の習慣ですが、日本と外国では少し祝い方が違うようです。

「女性から愛の告白」というのは、当時の日本人はシャイで、好きな人になかなか思いを伝えることが苦手だったために、このような意味づけが定着したのかもしれません。

一方、アメリカでのバレンタインデーは、「女性からの愛の告白」ではなく、夫婦間、恋人同士の愛情の表現で、普通は男性から女性へ花やプレゼントを渡します。

また、ロマンチックなディナーにでかける人も多く、アメリカでは、母の日とバレンタインデーは、どこもレストランの予約が一杯です。

さらに、男女間の愛情だけではなく、家族や学校の先生にも「日頃の感謝と愛をこめて」バレンタインデーカードを送ったりします。

お互いへの愛情と思いやりということで思い出すのは、オー・ヘンリーの名作『賢者の贈り物』です。


オー・ヘンリーショートストーリーセレクション〈4〉賢者の贈り物 (オー・ヘンリーショートストーリーセレクション 4)


ある若い夫婦の物語です。

クリスマスプレゼントに、妻は夫が大切にしている懐中時計につけるチェーンをプレゼントするために、長い髪の毛をかつら屋に売ってお金を作ります。

一方、夫は妻の美しい髪につける髪飾りを買うために、彼の懐中時計を質屋に入れてしまいます。

クリスマスの当日、プレゼント交換をするのですが、ショートヘアになった妻の手元には髪飾り。懐中時計を売ってしまった夫の手元にはチェーン。

お互いを思いやるやさしい愛情物語に、こちらの心まで温かくなります。

LAの日本語ラジオによると、アメリカのある宝石屋さんは、只今「約1万円相当の銀のネックレスを100名様に無料贈呈キャンペーン」をしているそうです。

このキャンペーン参加資格は、今の不況でリストラされた人、または住宅ローンを払えずに家を抵当流れで差し押さえられた人です。(公的書類の提示が必要)

「失業して恋人へのプレゼントも買えない人へ」という店主の善意。

アメリカにはこのような善意がたくさんあります。

明日のバレンタインデーに、あなたはどんな善意の輪を広げることができるでしょうか?

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