ウォーレン・バフェット伝「スノーボール」(9) 日本の真珠湾攻撃

マダム・ホーと一緒にウォーレン・バフェット氏の伝記『スノーボール』を英語で読もう!(連載第9回目)
2009年4月5日配信マダム・ホーのメルマガ95号より

日本の真珠湾攻撃





The Snow Ball

マダム・ホーと一緒に英語の原作を読もう!
ウォーレン・バフェット氏の『スノーボール』


The Snowball: Warren Buffett and the Business of Life


皆様、こんにちは。
地に足が着いた働くミリオネアで、
華僑富豪から教わった論語と風水研究が趣味の
マダム・ホーの一番弟子のフィフィです。

11月19日は世界的に有名な「経営の父」として尊敬されているぴーター・ドラッカー氏のお誕生日です。

この日にドラッカー氏の生まれ故郷、オーストリアのウィーンで盛大な催しが行われるそうです。

さて、今日もマダム・ホーのメルマガに連載中のバフェット氏の『スノーボール』をお届けしましょう。

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週刊メルマガが人気の理由のひとつに、
日本でまだ翻訳版がでていないうちから
「マダム・ホーと一緒に原作を読もう」という
コーナーで、毎週少しずつバフェット氏の
『スノーボール』の内容をご紹介しているからです。

今年に入ってから、マダム・ホーはずっと
「マダム・ホーとして日本の皆さんに何ができるか?」を考えてきました。

その一環として、今年の2月8日配信のメルマガから
新コーナーを開設しました。

タイトルは「マダム・ホーと一緒に原作を読もう!」です。

マダム・ホーは「ビジネスのやりかた」に非常にこだわるのですが、
その理由は世界で通用する一流のビジネスマンになるためには、
小手先のノウハウではなく人間性が大切だからです。

これを理解していただくために一番良いビジネス書が、
バフェット氏の『スノーボール』だと個人的に確信しています。

ウォーレン・バフェット氏が世界的な大富豪だからご紹介するのではなく、
バフェット氏のビジネス倫理観と人生哲学を
日本の若い皆さんに見習ってほしいと思います。


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日本でまだ翻訳版が出ていない
原作を英語で読むことは、
読者の皆さんにとって
ビジネス書ブロガーの鹿田さんが言うように
「時代を先取りしている」ような
気分
になります。

また、原作が1000ページもありますので
これを一人、英語で読むのは大変です。

でも、少しずつでもマダム・ホーの解説があれば
読みやすいですよね。

このコーナーが非常に人気なので
皆さんのご要望にお応えするために
こちらのブログでも「不定期」ですが
バフェット氏の本の部分を掲載することにしました。



*** 以下は、2009年4月5日に配信されたマダム・ホーのメルマガ95号から引用します。(無断で複写、転載は禁じられています)***


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■ 新コーナー開設!マダム・ホーと一緒に原書を読もう!(9)

グローバルなビジネスマンや投資家をめざす人へ
マダム・ホーおすすめのウォーレン・バフェット氏の伝記!

2008年11月に私達夫婦が楽しんだビジネス本が、このウォーレン・バフェット氏の伝記『スノーボール』です。

「こうやって世界一の大富豪になりました」的なハウツー本ではなく、やはり「誠実さ、逃げない、ウソをつかない」という日々の態度が大切だという人生ポリシーをウォーレン・バフェット氏が持っていることを知り、とてもうれしくなりました。

The Snowball
こちら 


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今日の印象にのこったシーンは、第9章の冒頭です。

12月のある日曜日、教会の日曜礼拝からの帰宅途中、車でラジオを聞いていると、日本の真珠湾攻撃を伝える速報が流れた。

被害規模などはまだ不明だったが、当時11歳だったバフェット少年が、これをきっかけに世界が変わっていくと感じた瞬間であった。

そのころ、バフェット氏の父親ハワードはしだいに政治に興味を持ち、(注:実際にその後、政治家の道を歩むわけですが、)ハワードと彼の友人達は、ルーズベルト氏は独裁者的な権力を欲している「戦争屋」で、その欲望達成のためにアメリカを欧州戦争へ誘導しようとしていると考えていた。

当時のヨーロッパ大陸は国同士のいざこざが絶えず、戦争の火種がくすぶり続けていた。

イギリス国民に人気があったウィンストン・チャーチル氏がアメリカを戦争へひっぱりこみ、ルーズベルト氏はアメリカ国民に「あなたがたの大切な息子を、海外の戦場へ送り込まないと約束します」と言ってウソをついた。

ハワード・バフェットは次のような結論に達した。

なんとしてもアメリカを参戦させるために大義名分が必要だったルーズベルトと陸軍司令官のジョージ・マーシャルは、いちかばちかの賭けにでた。

アメリカをヨーロッパ戦争に参戦させる唯一の手段が、日本にアメリカを攻撃させることだった。真珠湾にいるアメリカ人同胞達に情報がもれないようにね」(ウォーレン・バフェット氏の記述)

これは、当時のアメリカ保守派の共通した見解だった。

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<マダム・ホーのコメント>

この部分をメルマガで取り上げようかどうか、ずいぶん迷いました。

最近、ビートたけしさんが東条英機役で出演したテレビドラマがありました。

ルーズベルト氏の「戦争屋」としての欲望と、それに対立するアメリカ保守派の見解など当時のアメリカ側の背景を知ると、「あの戦争は、あの犠牲は、いったい何だったのだろうか?」と考えてしまいます。

私の母が亡くなる前、最後の家族旅行として鹿児島県へ行きました。知覧にある特攻隊員たちの写真と手紙が今も心に焼き付いています。

まちがっているかもしれませんが、ルーズベルト氏による欲望達成のための「いちかばちかの賭け」だったとわかっていたら、多くの尊い命を犠牲にせずにすんだのではないでしょうか?

いずれにしろ、1950年代当時、戦争に反対だった共和党が、2001年の同時多発テロ後、アメリカを泥沼化する中東戦争へ引き込んだのも皮肉なものですね。

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*この連載の第1話からはマダム・ホーの公式サイトwww.madamho.comの左にあるカテゴリー「マダム・ホーと一緒に英語の原作を読もう!」をクリックして、お読みください


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