アメリカでは、紅茶派はつらいよ!

某ホテルの紅茶

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皆様、こんにちは。
マダム・ホーの一番弟子のフィフィです。

出張中のマダム・ホーから「まいったぁ〜!」って電話がきました。

今日のトピックはアメリカの紅茶に関するホラーストーリー」です。

マダムはコーヒーの香りは好きですが、仕事中に飲むのは日本茶か紅茶、またはミネラルウォーターです。

アメリカの社会でよく聞く言葉に「多数派(マジョリティー)」と「少数派(マイノリティー)」があります。

昔、英国領だった反動かもしれませんが、アメリカはコーヒー人口が圧倒的に多く、紅茶派はマイノリティーです。

紅茶に関するアメリカのホラーストーリーは次のような感じです。

1. コーヒーの香りが染み付いたポットにお湯を入れるので、紅茶がコーヒーの香りがする。(これが一番、ガマンできない!)
2. 日本や英国のようにコーヒーカップティーカップの区別がない。
3. ティーバッグには、正統派のダージリンやセイロン茶がなく、ヘンなフレーバーティーハーブティーが主流。
4. アメリカ人はアールグレイが好き。(でもマダムはダージリン派)
5. 紅茶をホットであまり飲まないが、アイスティーはがぶ飲みする。
6. しかし、日本のようなガムシロップがないので、アイスティーにグラニュー糖をいれてかきまぜる。グラスのそこに砂糖がジャリジャリたまっている。

さて、只今、マダムが仕事をしている某高級ホテルでは、バイキング式の食事なのに、飲み物サービスだけは、なぜかセルフではありません。

だから、こわい!

ボーイさんは両手にポットを2つ持っていますが、これは「カフィ? オア ティー?」(コーヒーですか?紅茶ですか?)ではありません!

「レギュラー? オア ディキャフ?」
(レギュラーコーヒーですか? それとも、カフェインぬきのコーヒーですか?)なのです。

マダムはいつも、ニッコリ微笑んで「ホットティー、プリーズ」と言いますが、今日出てきたのが、なんとこれでした。

カモミールティーとゲンマイチャ

思わず、マダムのとなりに座っていた日本人が笑いながら叫びました。
「オイオイ、これから仕事なのに、朝からカモミールティーでリラックスはないでしょ?」

最近の日本茶ブームで「グリーンティー」が出回っていますが、これは日本茶ではなく、どうやら中国茶の緑茶(チャイニーズ・グリーンティー)のようです。

目ざとい中国人が「グリーンティー」として売っていると思います。
「グリーンティー」と聞いて、「チャイニーズ・グリーンティー?それもと、ジャパニーズ・グリーンティー?」と聞き返すアメリカ人はたぶん皆無でしょう。

それで、この左側の「ゲンマイチャ」も封を切って香りをにおうと、やっぱり、日本の玄米茶には程遠いものがありました。

このようなことがあるので、マダムのバッグにはいつも日本茶ティーバッグが入っています。

どうか、日本茶メーカーの皆様、もっとアメリカの高級ホテルチェーンやスターバックスと提携するようにして米国市場に積極的に入ってきてくださぁ〜い!

このままだと、「チャイニーズ・グリーンティー」に米国緑茶市場を取られてしまいますよぉ!


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